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本づくり学校にて革装のスケッチブックを制作

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革装スケッチブック

先の土曜日11月26日、本づくり学校基礎科第4期の授業にて、革装のスケッチブックを製本しました。

このスケッチブックのデザインは、水彩画家の杉原美由樹先生によるもの。杉原先生が愛用しているイタリアの工房の手帳から着想を得て、五つのパンの岩永敏朗氏とともに開発しました。
製本家の山崎曜氏にもアドバイスをもらいながら、最終的には美篶堂の上島松男が現在の製本のかたちにまとめました。

本づくり学校の会場、コミュニティカフェ「いのちの木」が出来た時に、この場所で働く人が製本指導ができるよう、開発されて、ワークショップを行なっていました。今では杉原先生の許可を得て、本づくり学校の授業のひとつになりました。

本文には日本製の水彩紙 「モロー」を使用。本文をナイフで裂くこと風合い溢れるスケッチブックに仕立て上げています。

見返しには10月の授業で制作した、生徒オリジナルのクライスターパピアという、伝統的なヨーロッパの紙染め技法によって染色した紙を使用。

本の材料は4色の表紙、4色の革紐、3色のかがり糸の中から、生徒が自由に組み合わせることで、秋の野山を連想させる色とりどりなスケッチブックが出来上がり、風物的な授業となりました。

スケッチブックの製本方法、クライスターパピアについては「美篶堂とつくる美しい手製本 -本づくりの教科書12のレッスン- 」に収録されています。ご興味のある方は、ぜひ書籍をご覧ください。

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